龍王さま

龍神医学

龍神医学

 

「金龍さん、私を龍の世界へ連れて行ってください」

「いいですよ! 行きましょう!」

そのまま雲の上の龍の世界へと・・・そこはすごく眩しくて、とてもたくさんの色とりどりの龍たちが泳いでいて・・・すごく感動的なワンダーランドでした。

みんなが温かく迎えてくれています。喜びの舞を舞ってくれています。

「ここに住みたいなぁ」

観音さまがおっしゃいました。

「龍は人間が大好きなのです。

 龍を怖がる人もいますが、龍はみんな優しくて、人間が大好きなのに、どうして一部の人は龍を嫌がるのでしょうか? それが悲しいです」

「観音さま、私はここに住めますか?」

「あなたが新しい世界に完全に入れば住めます。新しい世界とは、ここですから」

「金龍さん、一番偉い龍さんは、いらっしゃるのですか?」

「いますよ」

「会わせてください」

「いいですよ」

 一番偉い龍は、すごく眩しくて、白く大きな龍でした。龍の王です。
 
龍の王がすっぽりと体を包んでくれました。すると、銀龍の傷も治ってしまいました。素晴らしい治癒力です。

そして、龍王が言いました。

「あなたの龍がちゃんとあなたを守りますから大丈夫です。龍を信用してください」

龍王がこの世に人たちへもメッセージをくれました。

「新しい世界は、龍と共存していく世界です。

 あなたのまわりに普通に龍が存在して、あなたに叡智をもたらしながら、一緒に暮らしていくことができます。

 そんな眩しい世界を体験してみたくはありませんか?

 私たち龍はみんな、準備万端であなたたちが来てくれるのを待っています。

 今までは、考えもつかなかった世界です。

 龍も人間もお互いに手を取りあって、素晴らしい世界を作り上げていきましょう」

龍王さん、どうしたらこの龍の王国へ来られますか?」

「あなたたちが本来のまっさらな姿になることです。

 欲を捨てて、自分自身に正直になることです。

 自分の中を愛で満たすことで、私たちの龍の世界へと入ってくることができます」

龍王さん、この世の病の人たちへもメッセージをください」

「あなたの中にいる龍を目覚めさせることで、あなたの病を治す手助けを龍は喜んでします。

 そのためには、あなたが自分の中の龍に気づき、対話できる状態にならないといけません。

 あなたが自分の中の龍と向き合えたならば、龍は主であるあなたの望み通りに動くことができます」

 観音さまもおっしゃいました。

「自分の龍と対話できて良かったです。

 自分の中にいる龍とあなたは、きちんと同じ方向を向いていなければいけません。

 そうでないと、あなたの中で勝手に龍が動き出して、それをあなたが苦しみとして感じてしまうことがあるからです。

 今までのあなたはそうだったのだ、と思います。

 これからは、龍はあなたの強い味方となってくれます。良かったです」